kivantium活動日記

プログラムを使っていろいろやります

創作+機械学習 Advent Calendar 2022 結果発表

昨年末に創作+機械学習 Advent Calendar 2022を開催しました。 今年は13記事の投稿がありました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

kivantium.hateblo.jp

優秀賞の発表

記事を投稿していただいた10名を対象に1/3〜1/10の期間で投票を行いました。 主催者の記事を除く7本の記事の記事の中から、良いと思った記事に1人3票投票していていただきました。投票へのご協力ありがとうございました。

受賞対象の記事は以下の通りです。

最優秀賞

優秀賞

佳作

最優秀賞には2万円、優秀賞には1万円、佳作には5000円が授与されます。 3位までを優秀賞とする予定でしたが、3位の得票数が同じだったため優秀賞の賞金を二分して佳作という扱いにしました。

また、今回は参加者が少なかったため審査員特別賞の代わりに参加者全員に参加賞を授与することにしました。参加賞の賞金は2000円です。 受賞者の皆様には近日中に賞金の受け取り方法について個別に連絡します。

受賞者の皆様(画像は@yumu_7さんに作っていただきました。イラスト制作は@tesimeneさんです)

全体所感(midzさん)

今回は前回と比べると、「モデルを構築した話」よりは、「既存の機械学習サービスをどのように創作に応用するかの方法論」の方が全体的に多かったように感じられます。

特にテキストから画像を生成するサービスが次々と登場し、情勢を追うだけでも大変になった年であったように感じます。

創作に機械学習を応用することが当たり前になる時代に突入しつつあり、そのこと自体は良いことですが、開発競争が激化したために、個人開発で行えることの余地が少なくなってしまったデメリットもあるように感じます。

最優秀賞のLWさんは、機械学習で生成した絵を小説の挿絵として使う方法論を紹介してくださいました。現状制御が難しい画像生成AIを応用する上での妥協点をどう探るべきかを詳しく書いてくださっています。

優秀賞のBrightWaltzさんは、実際に作曲や音楽演奏をしていらっしゃる立場から、音楽生成AIの即興演奏への応用方法を1.AI先行、人後攻、2.人先行、AI後攻、3.AIと人によるリアルタイムインタラクティブ演奏という3つの観点から試した例をご紹介いただきました。

このように、創作をAIに応用することが現実的に可能になった段階では、それぞれの分野のドメイン知識、創作経験が重要だと感じさせてくれた記事であったと思います。

2022年夏頃から一気に創作AIのサービス化競争が熾烈になりました。これまでにAIはブラックボックスだからだめだと散々言われてきましたが、AIが高性能化していくと、人がむしろAIに合わせるような方法を考え出すようになったのが興味深い点でした。これからも創作AIは発展を続けると思いますが、人がAIに寄るのか、AIが人に寄ってくるのか、今後の展開にも目が話せません。今年の年末も楽しみです。

宣伝

このAdvent Calenderは2dmlというDiscordサーバーで企画・運営されました。このサーバーでは創作と機械学習に関する情報交換やイベントの開催を行っています。興味がある方は是非ご参加ください。

招待リンク: https://discord.gg/jQNXjkrqGU

以上です。創作+機械学習 Advent Calendar 2022 にご参加いただいた皆様ありがとうございました。2023年もよろしくお願いします。