kivantium活動日記

プログラムを使っていろいろやります

2020年7月

出来事

修士のときの指導教員のご厚意に甘えて、テーマをもらって研究をしていました。といっても大学が閉鎖されている影響でミーティング等は全てオンライン化されていたので一度も研究室に行きませんでした。9月から博士課程が始まりますが、今年いっぱいは日本にいる予定なのでメリハリのある研究生活を確立する必要がありそうです。

研究を進めるために読むべき文献がかなり量子力学の予備知識を仮定していたので、最近はずっと量子力学を勉強しています。ここまでに読んだ本を振り返っておきます。いろんな人が「量子力学を一冊で理解するのは無理だからいろんな本を読むべき」と言っているので、一冊の本にあまり時間をかけず、分からないところは流し読みして早めに読み終えていく方針で勉強しています。

東大の前期教養の量子力学の教科書として使われているらしい「量子論の基礎」を学部3年くらいのときに読みました。量子力学の公理から入ってEPRパラドックスベルの不等式まで説明しています。量子力学古典力学とどう違うのかを理解する上ではこの本のような構成でいいのかもしれませんが、水素原子のシュレーディンガー方程式の解き方のような化学への応用にはほとんど触れられていなかったため、化学への応用を知りたい自分には不向きでした。

量子化学 上巻

量子化学 上巻

M1のときに研究室の人から教えてもらった原田量子化学を読みました。この本はシュレーディンガー方程式の導出から始まって現代の量子化学計算の基本までを丁寧に数式で説明していて、化学への応用を知るにはこれが良さそうでした。量子化学の本ではマッカーリ・サイモン物理化学も有名なのでざっと読んでみましたが、計算の詳細が全部演習問題に回されているのでこれではざっくりとしか分からないように思いました(ざっくり流れだけ知りたい人はこっちでもいいのかもしれません……)

実際に計算をするならザボを読む必要があると言われたのでM1〜M2にかけて読みました。上巻はかなり詳しくて、これだけ読めばハートリー・フォック法の実装ができるようになります。下巻はかなり飛ばし気味なので実装ができるほどではありませんでした。

ここからは今年読んだ本です。「量子化学」の本は化学寄りすぎる傾向があるので、もう少し物理寄りの「量子力学」を読もうと思って講談社基礎物理学シリーズのこれを読みました。清水本と違って波動力学を中心に話を進めているので1次元ポテンシャルや水素原子のシュレーディンガー方程式が実際に解けるようになります。

量子力学を学ぶための解析力学入門 増補第2版 (KS物理専門書)

量子力学を学ぶための解析力学入門 増補第2版 (KS物理専門書)

  • 作者:高橋 康
  • 発売日: 2000/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
量子力学では解析力学から得たアイデアが使われているため、解析力学も勉強しようと思いました。先月読んだ基礎物理学シリーズの解析力学の本で紹介されていたので読みました。量子力学に必要なところに絞って紹介されているので短いですが、古典力学への応用が全然出てこないのでこれだけ読んでも解析力学はよく分からないと思います。また、今のところはこの本で出てきた解析力学の知識が役に立った実感がありません。

量子力学〈1〉 (基礎物理学選書5A)

量子力学〈1〉 (基礎物理学選書5A)

量子力学〈2〉 (基礎物理学選書5B)

量子力学〈2〉 (基礎物理学選書5B)

古い本ですが、上の本で入門に良いと紹介されていたので知りました。講談社基礎物理学シリーズの量子力学の下巻は化学への応用からかなり離れていたので、多体系の話が書いてあるこちらを先に読みました1巻は今まで読んだ本とかなり被っていたのでざっと流し読みしました。2巻はハートリー・フォック近似や第二量子化が今までの本とは違う観点から書かれていて参考になりました。2巻の相対論的量子力学以降の話はあまり理解できていませんが、スピンが自然に出てくる話などは面白かったです。ただ、フォントや文体からやや古さを感じてちょっと親しみにくかったです。また、説明が簡潔で結論が弱く、だから何?となる話の流れも多かった気がします。同じシリーズに演習書があるので本気で勉強するならやったほうがいいのかもしれません……。

今は講談社量子力学の下巻を読んでいます。

読んだ本

芳文社のキャンペーンがあったのできららコミックスをたくさん買いました。

人間との恋愛を禁止されたアンドロイドの恋愛話です。「人間との恋愛を禁止」という要素がメインで、身分違いの恋を現代っぽくしたかったのかなと思います。SFっぽさはかなり薄かったのでロボット萌えを求める人には向きませんでした。

これを買った一因にはATRIをやってロボットとの恋愛ものブームが個人的に再燃したのがあります。今月はほかにもルーシィ ~彼女が望んでいたもの~をやりました。どちらもロボット三原則を前面に押し出していて、ロボット三原則大好きオタクとしては嬉しかったです。三原則の活用のうまさでは元ネタのわれはロボットに及ばないと感じてしまいましたが……(SFオタクは厄介)。ロボットとの恋愛ではとなりのロボットで出てくるような、機械特有の愛情表現の描写がかなり好きなのでそういう方向の作品がもっと増えてほしいです。

アニメが面白かった記憶があるので買いました。アニメをいい具合に忘れていたので面白かったです(選挙の詳細はアニメと違っていました)。絵が可愛いのは正義。

きららベースで連載を読んだときに面白かった記憶があったので読みました。生きるのがつらい要素を求めていたので結末には裏切られた思いがします。

石ミコの話が進んでよかったです。

かぐや様の人が原作なので買いました。1巻ではまだ序章が終わっただけなのでなんとも言えません。

東西南北! (百合姫コミックス)

東西南北! (百合姫コミックス)

なもり先生の新作なので買いました。24ページで200円という価格設定はかなり強気だと思いました。

資本主義の倒し方を求めて読みました。これを読んでも資本主義の倒し方は分かりませんでしたが、資本論に書いてあることはちょっと理解できた気がします。

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