kivantium活動日記

プログラムを使っていろいろやります

2020年2月

2月は逃げる。

出来事

特に予定のない春休みや博士課程が始まる9月までの暇な時間を埋めるためにインターンシップでもしようかと思っていくつか応募しましたが、面接等の採用プロセスに時間がかかり、そろそろ春休みが終わろうとしています。世の中そう甘くない。

入学手続きはサインしたPDFをメールで送るだけでした。日本の印鑑文化は大変非効率なのですが、欧米のサイン文化もひどいものです。留学していた研究室では、秘書が教授のサインの形をしたハンコを持っていて、教授のサインが必要な書類を秘書のところに持っていくと秘書がそのサイン型のハンコを押してくれる仕組みになっていました。最近はペーパーレスの傾向があるためか、送られてきたPDFにサインの画像を貼り付けたものを送り返すよう要求されることが多いです。どちらの方式にしても本人が署名したことを全く証明できていないくせに手続きが無駄に煩雑になっています。友達にこれを話したときに言われた「ハンコ文化とサイン文化の悪いとこ取り」という表現が的確だと思います。

カナダの学生ビザの申請はオンラインでフォームを埋めた後、東京のVisa Application Centerに行って指紋・顔写真を提出する必要がありました。日本にあるカナダ大使館でのビザ発行業務は終わってしまったのですが、対人でのやりとりが必要な手続きに関しては民間業者に委託してまだ国内で行っているようです。入り口の看板によると、カナダ・ニュージーランドシンガポールとヨーロッパ数カ国のビザ業務を同じ場所で行っているようです。
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修論が終わったので研究室には用事がなく、次の研究テーマが決まっていないので特に研究することもないため、2月はひたすら本を読んでいました。

博士課程学生に向けてのアドバイスとして「勉強と研究は違うことを認識するべき」と言われているのをよく見ます。先人がやったことを完全に学ぼうとしたらキリがないため、勉強ばかりしていたらいつまでも新しいものを生み出せずに終わるというのは修士での経験でも感じました。研究をするときには勉強は後回しにして、今持っている知識を最大限に活用して目の前の研究をとりあえず進めるのだとある程度割り切る必要があります。一方で、手持ちの知識だけでできることには限界があるため、できることを増やすには先人から学んでいく必要があります。研究と勉強のバランスをうまく取れるようになっていきたいものです。

読んだ本

量子コンピュータの本で一番有名な Nielsen and Chuang の和訳第2巻です。絶版だったのですが、近年の量子コンピュータ人気の影響で復刊しました。2巻では任意のユニタリ演算を任意の精度で近似できるゲート集合の存在・量子フーリエ変換とその応用(位相推定や素因数分解)・量子探索アルゴリズム(Groverのアルゴリズム)・物理的実現法を扱っていました。量子コンピュータへの投資が最近かなり盛り上がっていますが、古典コンピュータよりも真に有効な演算が行えるだけの量子ビット数を実現するにはまだかなり時間が掛かりそうですし、この本のアルゴリズムの説明を読む限りでは量子コンピュータに優位性があるアプリケーションはかなり限定されているように感じたので期待の割に需要が伸びないのではないかと思ってしまいました。まぁ未来のことはどうなるか誰にも分かりませんが。

日本語音声学入門

日本語音声学入門

日本語を題材にして音声学一般を説明する本です。英語の発音は勉強したのに日本語の発音は勉強していないなと思って読みました。自分では意識していないのに従っている母語のルールを指摘されるのは面白いです。この本を読んでから鼻濁音やアクセントに注意を払ってアナウンサーの話を聞くようになりました。

特許や著作権が経済の発展を阻害していると主張している本です。大学院で特許の授業を受けたときに、特許が発明を促進するという主張が自明なものされていたことに強い違和感を覚えたので読みました。

ルトワックの“クーデター入門"

ルトワックの“クーデター入門"

クーデター実行側の立場からクーデターに必要なことを検討していく本。クーデターに関する知識がほとんどなかったので面白かったですが、クーデターの歴史を学ぶには歴史的事例の説明が少なすぎ、クーデターの実行手法のマニュアルという設定にするには想定シミュレーションなどの具体性が薄すぎる印象がありました。

起業のエクイティ・ファイナンス---経済革命のための株式と契約

起業のエクイティ・ファイナンス---経済革命のための株式と契約

  • 作者:磯崎 哲也
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
起業後に株をどうするかについて詳しく説明した本。共同創業者と揉めたときに備えた定款の書き方や、優先株式を使って議決権を減らさずに投資を受ける方法などの具体的事例の解説があって良かったのですが、本当に起業すると決めてから読めば十分そうでした。前著の起業のファイナンスはもう少し一般的な話が書いてあったと記憶しています。

私に天使が舞い降りた!7 (百合姫コミックス)

私に天使が舞い降りた!7 (百合姫コミックス)

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