2月は逃げる。
出来事
- インターンシップの面接を受けた
- 入学手続きや学生ビザの申請などをした
- 本を読んだ
特に予定のない春休みや博士課程が始まる9月までの暇な時間を埋めるためにインターンシップでもしようかと思っていくつか応募しましたが、面接等の採用プロセスに時間がかかり、そろそろ春休みが終わろうとしています。世の中そう甘くない。
入学手続きはサインしたPDFをメールで送るだけでした。日本の印鑑文化は大変非効率なのですが、欧米のサイン文化もひどいものです。留学していた研究室では、秘書が教授のサインの形をしたハンコを持っていて、教授のサインが必要な書類を秘書のところに持っていくと秘書がそのサイン型のハンコを押してくれる仕組みになっていました。最近はペーパーレスの傾向があるためか、送られてきたPDFにサインの画像を貼り付けたものを送り返すよう要求されることが多いです。どちらの方式にしても本人が署名したことを全く証明できていないくせに手続きが無駄に煩雑になっています。友達にこれを話したときに言われた「ハンコ文化とサイン文化の悪いとこ取り」という表現が的確だと思います。
カナダの学生ビザの申請はオンラインでフォームを埋めた後、東京のVisa Application Centerに行って指紋・顔写真を提出する必要がありました。日本にあるカナダ大使館でのビザ発行業務は終わってしまったのですが、対人でのやりとりが必要な手続きに関しては民間業者に委託してまだ国内で行っているようです。入り口の看板によると、カナダ・ニュージーランド・シンガポールとヨーロッパ数カ国のビザ業務を同じ場所で行っているようです。
修論が終わったので研究室には用事がなく、次の研究テーマが決まっていないので特に研究することもないため、2月はひたすら本を読んでいました。
博士課程学生に向けてのアドバイスとして「勉強と研究は違うことを認識するべき」と言われているのをよく見ます。先人がやったことを完全に学ぼうとしたらキリがないため、勉強ばかりしていたらいつまでも新しいものを生み出せずに終わるというのは修士での経験でも感じました。研究をするときには勉強は後回しにして、今持っている知識を最大限に活用して目の前の研究をとりあえず進めるのだとある程度割り切る必要があります。一方で、手持ちの知識だけでできることには限界があるため、できることを増やすには先人から学んでいく必要があります。研究と勉強のバランスをうまく取れるようになっていきたいものです。
読んだ本

量子コンピュータと量子通信 II-量子コンピュータとアルゴリズム- (量子コンピュータと量子通信 2)
- 作者:ニールセン,ミカエル,チャン,アイザック
- 発売日: 2005/01/19
- メディア: 単行本

- 作者:ミケーレ・ボルドリン,デイヴィッド・K・レヴァイン
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
・知的財産権を擁護したがる既得権を持つ層は組織的なロビー活動を行えるが、知的財産権の撤廃によって一般人が直接受ける利益は小さく、また撤廃によって促進される将来のイノベーションの価値を算出するのは難しいので廃止の方向に議論を進めにくく、むしろ強化される方向にある
— きばん (@kivantium) February 5, 2020
知的財産権を廃止して競争が激化すれば価格が下がって社会全体として利益があることには同意したけれど、その場合でも発明に対して正当な報酬が支払われるはずだという議論はだいぶ疑わしいと感じた。
— きばん (@kivantium) February 5, 2020

- 作者:エドワード・ルトワック
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)

起業のエクイティ・ファイナンス---経済革命のための株式と契約
- 作者:磯崎 哲也
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)

- 作者:椋木 ななつ
- 発売日: 2020/01/31
- メディア: コミック