増え続ける紙資料を電子化して保管するためにスキャナーを買いました。
購入時には大きさと価格を考慮して以下の3つを検討しましたが、無線LAN機能がついていることとLinux用ドライバーが公式で配布されていることを理由にADS-1500Wを買いました。
- BROTHER ドキュメントスキャナー JUSTIO ポータブルタイプ ADS-1500W
- Canon ドキュメントスキャナ imageFORMULA DR-P215II
- 富士通 スキャナー ScanSnap S1300i (A4両面)
ドライバーは配布されているものの、どこまでの機能がLinuxで動くか事前調査で分からなくて不安だったので動作報告をしておきます。確認した環境はUbuntu 16.04です。
動かし方
1. ADS-1500Wを無線LANに接続します。WindowsかMacがあるとPC側のネットワーク設定を転送できて便利ですが、本体にSSIDを検索してネットワークキーを直接入力する機能や、WPS/AOSSが用意されているので無くてもつなぐことができます。
2. ソフトウェアダウンロードからドライバーをダウンロードします。ダウンロードするとインストール方法を書いたページ(リンクを開くと自動でダウンロードが始まるので注意!)に飛ばされますが、ここの指示は古いようです。dpkgでダウンロードしてdebをインストールします。
3. Scanner Setting for normal userからbrother-udev-rule-type1-1.0.0-1.all.debをダウンロードしてインストールします。ここまでの手順を実行すればUSB接続でのスキャンはできるはずです。
4. 最後に、無線LAN経由でスキャンできるように設定します。シェルを開いて
$ brsaneconfig4 -a name=ADS-1500W-Wireless model=ADS-1500W ip=192.168.1.20
のように実行するとスキャナーが登録されます。
nameには好きな名前を設定してください。IPアドレスは本体側で「メニュー > ネットワーク > 無線LAN > TCP/IP」とすれば確認できます
5. Ubuntuで「シンプルスキャン」を実行し、設定の「スキャンする対象」がいま登録したスキャナーの名前になっていることを確認してから「スキャン」とすればスキャンできます。両面スキャンを行うにはスキャンボタン右側の▼をクリックして「フィーダより全てのページ」を選択します。
以上のような手順でUbuntu上で無線LAN経由でのスキャンが行えることが確認できました。
ADS-1500Wには他にもスマートフォンアプリからスキャンして結果を確認する機能や、PCを経由せずにDropBoxに直接アップロードする機能などがあり便利に使えそうです。