kivantium活動日記

プログラムを使っていろいろやります

シリコンバレー観光記

留学に行くついでにシリコンバレーの観光をしたのでその記録を残しておきます。

青が1日目、緑が2日目、黄色が3日目の行き先です。

1日目(サンフランシスコ)

シリコンバレー観光といいながら1日目はサンフランシスコに行きました。この記事によると近年はシリコンバレーを離れてサンフランシスコに拠点を置くスタートアップが増えているそうです。

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Twitter本社
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Googleサンフランシスコ

BARTの券売機

空港からサンフランシスコへの移動はBARTという鉄道を利用したのですが、この券売機の仕様が分かりにくかったので記録しておきます。

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インターフェース

切符を買うためにはまず券売機に貼られているシールを見て目的地までの切符料金を確認します。
次にその金額の切符を買うのですが、金額指定の方法が分かりにくかったです。例えば10ドル紙幣を持っているときに5.25ドルの切符を買いたいとすると、10ドル入れた後にBボタン (Subtract $1) を5回押したあと、Cボタン (Add 5¢) を5回押してCurrent valueを$5.25にしてからEボタン (Print $x.xx Ticket) を押して発券するという複雑な手順を要求されます。
クレジットカードを使う場合は手前のカードスロットでスキャンすると20ドル投入した扱いになるので同じ要領で値段を調整して購入します。
空港で最初にこのインターフェースを見たときはAdd $1が何を意味するのか分からなくて切符を買うことができませんでした。
空港のWi-Fiが通じるエリアまで戻ったあと「BART チケット 買い方」で検索してたどり着いたサンフランシスコのBARTチケットの購入方法|たびめもを見てようやく理解しました。
分かってしまえば簡単ですが、初見では分からないものです……

2日目(コンピュータ歴史博物館周辺)

シリコンバレーにはCaltrainを使って移動し、Airbnbで取った宿に宿泊しました。シリコンバレーの地価は異常に高いので写真のような4人部屋で1泊およそ5000円でした。

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シリコンバレーの宿

宿から最初の目的地のコンピュータ歴史博物館にはMountain View Community Shuttleを利用して行きました。
地図を見た感じ徒歩で行けるような気がしてしまうのですが、アメリカはとにかく大きいので日本の感覚で地図を読むと読み誤ります。地図上の感覚に頼らず、徒歩で行くと何分かかるのか経路探索を使ってきちんと調べることが大事です。
Googleマップの導きに従ってバスに乗ったものの、降り方が分からず目的の停留所で降りることができませんでした。幸い次の停留所で降りる人がいたのでそこで一緒に降りて停留所一つぶん歩いて戻りました。アメリカのバスでは降りるバス停を紐を引っ張ることで伝えるのですが、そんなことは知らなかったのでずっとボタンを探していました。

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バスの車内。分かりにくいが窓枠に沿って紐があり、この紐を引っ張ることで次の停留所で降りたい意思を運転手に伝えることができる。

コンピュータ歴史博物館は月曜日(と時期によっては火曜日)が休館日なので注意してください。(Hours & Admission)

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コンピュータ歴史博物館の看板
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最初の展示はそろばん
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IBMの元となった会社のパンチカード処理機
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ムーアの法則のグラフ
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有名なティーカップ
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座れるCLAY-1

毎日12時と14時から行われるガイド付きツアーに参加するのもおすすめです。展示に書いてあることよりも詳しく説明してくれます。

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ガイドのおじさん。元CLAY従業員とのこと。

コンピュータ歴史博物館の後は徒歩で移動してMicrosoftGoogleを見学した後、Uberで宿に戻りました。

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チューリング賞受賞者専用駐車スペースがあったことで有名なMicrosoft。その表示は現在存在しないようだった。

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GoogleplexことGoogle本社。建物の中には入れないが全体が公園のようになっていて、観光客がたくさん来ていた。

3日目(スタンフォード大学

3日目はスタンフォード大学を見学しました。

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観光案内所のお姉さんが教えてくれた一番有名な建物Memorial Church。
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Gates Computer Science。名前的にコンピュータサイエンス学科の建物だと思われる。館内にはコンピュータ歴史博物館と連携したComputer History Exhibitsという展示がある。
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コンピュータサイエンス学科の建物の掲示板にはCofounderを求める張り紙がたくさん
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キャンパスの雰囲気。奥に見えるのがHoover Tower。

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1日2回キャンパスツアーが行われており、学生の話を聞きながらキャンパスを回ることができる。集合時間にVisitor Centerに集まるだけで申し込み不要・無料で参加できる。

その後バスで移動してFacebookの有名な看板を見てきました。

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表側は観光客がひっきりなしに記念撮影を行っている
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裏側はサンマイクロシステムズのロゴが書かれている。Facebookの現本社は以前サンマイクロシステムズの本社であり、没落した会社がどうなるかの戒めとしてわざとサンマイクロシステムズの看板を裏返して使っているとのこと。

その後はサンフランシスコ国際空港で飛行機に乗って留学先に向かいました。

その他

シリコンバレーは世界のテック企業が集まる技術の中心なので高層ビルが立ち並ぶ大都会を想像していましたが、実際に行ってみるとかなりの田舎であるという感想を持ちました。最寄りのコンビニに行くにも20分歩く必要があるなど、車社会であることを感じさせられました。日本と違って土地が広大だから建物を集積させる必要がないなどの事情があるのでしょうが、東京などに慣れてしまった日本人としてはかなり住みにくいと思いました。あと食べ物がおいしくないのはとてもつらいです。

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このようなのどかな風景がずっと続いている

留学の資金源について

最初に述べた通り、この観光は留学のついでに行ったものなので留学の資金源についても述べておきます。
今回の留学は官民協働留学支援制度を主な資金源にする予定です。この奨学金は語学留学や単位取得ではなくインターンなどの実践活動を主な目的とする留学を対象としています。民間企業から集めた寄付を文部科学省が取りまとめて日本学生支援機構を経由して学生に給付するという形を取っているようです。留学計画に対して審査があり、僕が参加している11期では1939人中544人が採用されました現在12期の募集を行っているので、留学に興味がある人は応募してもいいかもしれません。

採用者から見たこの奨学金の良いところと悪いところについて書いておくので参考にしてください。

良いところ

給付型奨学金なので返済の必要がありません。

悪いところ

金額が少ない

留学先の地域によってもらえる奨学金の額が異なりますが、僕が行く北米では月額16万円が支給されます。この額はアメリカで生活する上では不十分です。今月は家賃として16万2000円支払ったのでそれだけで奨学金が全額溶けました。また、アメリカに長期間滞在する場合はビザが必要となりますが、労働に従事しない研究者用のビザを発行するためにはアメリカで労働する必要がないことを証明するために母国で十分な資金を受け取っていることを示す必要があります。この「十分な資金」のラインが年間2万5000ドルでした(これは学校によるらしいので僕の場合)。月16万円の奨学金を受け取っても年間1万9200ドル(1ドル100円の場合)にしかなりません。つまり、アメリカ合衆国からするとこの奨学金アメリカでの生活に十分な資金源だと認めることができないということです。
別に奨学金だけで留学資金をまかなう必要はありませんし、一人あたりの金額を増やすと採用人数が減ってしまうことを考えると一概に金額を増やせとは言えませんが、給付額が十分でないという点は事実です。

支給後に返還を求められる可能性がある

留学の途中で何らかの事情があって留学計画を変更することがありますが、計画変更が文科省によって承諾されなかった場合は既に支給された奨学金であっても返還を求められる可能性があります。留学計画の変更の審査には2ヶ月かかるらしく、2ヶ月以上前に変更申請するよう求められていますが、これは非常に難しいです。

  • 8/10以降に開始される留学を対象とした奨学金であるにも関わらず、変更申請を出せるのは7/19以降なので8/10の予定変更を申請することは不可能
  • 留学先の国からビザが許可されるかどうかによって留学計画は大きく変わるが、2ヶ月前にビザの可否が分かることは通常ない
  • 留学先機関が急に留学生を受け入れなくなって留学を中止することになるかもしれないが、2ヶ月前に分かることは通常ない

したがって、たとえば2つの留学先に行く留学計画を提出していたときに、1つめの留学先での滞在を終えたタイミングで2つめの留学先に行けなくなることが判明したが、申請が遅かったため計画変更が承認されず既に支給された奨学金を全額返還させられるというケースが起こりえます。実際自分も出発直前になってビザが間に合わないことが判明したので計画変更を行う必要があり、この留学の奨学金が支払われるのかまだ確定しない状態です。国家プロジェクトなので不正受給を防ぐ必要があるのはわかりますが、学生にとって非常に使いにくい奨学金になっていると思います。

結果通知が遅い

この奨学金は2019年8月10日以降に開始される留学を対象にしていますが、採用結果が通知されたのは6月18日でした。奨学金に採用されたら留学を行うことにしていたので結果が通知された日からビザなどの手続きを行ったのですが、受け入れ先の休暇などが重なり渡航開始には間に合いませんでした。そもそもアメリカ大使館によればビザの申請は渡航の3ヶ月前に行うべきだとのことで、結果通知が届いた時点で遅かったということです。奨学金が通るかどうかに関わらずビザの手続きを進めておくべきだったのでしょうが、留学が可能かどうか分からない時点で手続きを進めるのは現実的には難しいです。また、もし仮にこの奨学金が十分な額を支払っているなら本来その奨学金の額を大使館に提出して収入証明にするのが道理なので手続きとしても奨学金の結果通知を待つのが正当なはずですが、現状ではそれが不可能になっています。

研修がつらい

奨学金に採用された学生は文科省主催の2日間の研修を受ける必要があるのですが、非常につらい内容でした

  • 「自分の軸を見つめ直す」と称して、自分の人生を小学1年生から振り返るシートを作りグループディスカッションをさせられた
  • 留学先で日本文化を発信する方法を考えるグループディスカッションをさせられた(配布された模範的な発信方法の例: 外国人にけん玉を教える、折り紙を教える、流しそうめんパーティーを開く)
  • グローバルリーダーになるために必要なことについてグループディスカッションをさせられた
  • 奨学金の原資となる寄付金を集めるのかがいかに難しかったかなどの運営苦労話を聞かされた

などなど。少なくとも、海外の機関で研究を行うことを目的とする人に役立つ内容は皆無でした。(研究室でけん玉をする必要があるでしょうか?)全国の学生を交通費も支払わず東京に呼び集めて2日間拘束して行う教育の内容がこれでいいのか非常に疑問です。

事務手続きが煩雑

この奨学金を受け取るためには採用後も大量の書類を提出する必要があります。受け入れ証明書・受け入れ担当者の署名が入った在籍証明書(締め切りは毎月5日まで)・飛行機の半券・パスポートの入出国履歴のコピー・留学状況報告書……。そしてその書類は大学の事務を経由して文科省に送られるので、大学の事務担当者は学生と文科省の間の調整役としてさらに多くの事務作業を行っているはずで、事務手続きを行うたびに申し訳なくなっています。

この奨学金のほかに民間企業からの奨学金を受け取っているのですが、そちらは採用された後に銀行口座の情報を送るだけで振り込んでくれたので非常に使い勝手がよかったです。留学用奨学金は今のところ1円も振り込まれていないので飛行機代などは全てそこから支払いました。支援していただいたトヨタドワンゴには感謝しています。

本留学は官民協働留学支援制度の支援を受けている。この奨学金を受け取った学生は留学エヴァンジェリストとして日本の学生に留学の魅力を伝えることが求められており、この記事は筆者のエヴァンジェリスト活動の一環として書かれた。この記事が留学機運醸成の一助となることを願っている。

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